2021年06月11日

サスペンスで変な映画「結婚相談」

円地文子の小説を元にした1965年の映画「結婚相談」を観ました。当時大人気だった芦川いづみが婚期を逸し焦る30歳の主人公を演じた異色作です。

30歳になる鶴川島子(芦川いづみ)は、友人の結婚であせりが生じ、新聞広告でみつけた戸野辺力結婚相談所を訪ねます。果樹園を経営する初老の男・日高を紹介された島子は、父親のような優しさと包容力を感じ、夜を共にしてしまいますが、数日後日高に妻子があることを聞かされます。結婚相談所が狂言見合用の役者を使い相談者をカモにして金儲けをしていることを知った島子は、ヤケになり戸野辺力のいいなりにコール・ガールとして働くことになってしまいます…。

公金横領犯高村(高橋昌也)との関係あたりから、一種異様な世界になっていきます。女所長戸野辺力(沢村貞子)の笑い声、狂人秋宏の母、鎌田夫人(細川ちか子)の魔性感、そしてエンディングのカメラワークと音楽、実験的とも違うホラーやサスペンスの匂いまでするなんとも言えない不思議な映画でした。




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2021年05月24日

午後のひと時ミュージック

累計感染者数は、全然”さざ波”ではない世界30位台なのにワクチン接種率となると途上国並みの世界100位台(G20で19位)と相変わらずな国、日本…。出かけたくても躊躇してしまう生活はまだまだ続きそうです。

ただ、家でのんびり過ごす日々もそう悪くはありません。退屈ととるか自由と解放の時間ととるかは気持ち次第です。音楽はそんな時間を間違いなく有意義にしてくれます。午後のひと時。趣味に没頭するBGMとして、読書をしながらの珈琲や紅茶のお供として、時に心を無にした瞑想の手助けとして、音楽はより良い環境を与えてくれます。

ここでは心地よく、ちょっとした幸福感を与えてくれる音楽をいろんなジャンルから4曲紹介します。

● A Little Bit Of Love - Sandy Salisbury
ソフト・ロックの代表的なバンド、ミレニウムに在籍し、児童文学者としても知られるサリスベリーの多幸感たっぷりの曲です


● Sunny - Bobby Hebb
1966年の大ヒット曲で、感傷的でありながら湿度のないクールなラブソングです。物思いに耽るのにぴったりの曲です


● Machine Gun - Slowdive
シューゲイザーバンド、スロウダイヴの浮遊感たっぷりのサウンドの洪水です。心を無にして瞑想したり白昼夢を見るのにぴったりの曲です


● Romantic Pieces Op.75 - Dvorak
午後のひと時の音楽といえばクラシックも外せません。ドヴォルザークの「4つのロマンティックな小品」も脳がリラックスするα波たっぷりの曲です



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2021年05月15日

白昼夢のような「血のお茶と紅い鎖」


オープニングからすさまじい世界観で始まる、2006年制作のダークなおとぎ話「血のお茶と紅い鎖」を紹介します。

貴族の白鼠の依頼で、カラスとコウモリを融合したような"森の生き物"は人形(女性の死体のような)を作りますが、いざ完成するとその人形が手放せなくなってしまいます。卵が詰められた人形を持ち去る貴族の白鼠、取り返そうとする"森の生き物"。ドクロの顔を持つ小鳥や花、女性の顔の蜘蛛などが登場する奇妙な闘争の物語です。

この作品にはセリフはなく、鳴き声?と効果音、BGMのみという斬新なもので、エンタメ好きな方はついて行けないと感じるでしょう。逆にシュールなものやアングラな世界、ダークファンタジー、アート系が好きな人は、見入ってしまう、そんなストップモーション・アニメーション映画です。



posted by Kadan at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画紹介