2017年08月21日

青空文庫の夏

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著作権が消滅した作品を気軽に読める「青空文庫」。文豪の名作から知る人ぞ知る貴重な一遍まで、大量の作品が公開されています。

普段は文庫本派ですが、読むものがなくなってしまった時に青空文庫は重宝します。iPhone用リーダーも文字や行間変更、バック地の色、紙をめくるような効果など、なかなか使い勝手のいいものに仕上がってます。

今回は「青空文庫」の中から、夏の夜にぴったりのちょっと不思議な怪異譚系の作品を紹介します。どれも短めでさっと読める短編ばかりです。


●指輪一つ
岡本綺堂
名著「青蛙堂鬼談」の続編ともいえる「近代異妖篇」の中の一遍。関東大震災を知り、飛騨高山から東京へ向かう汽車の中で出会った男と泊まった宿での怪異譚です。


●押絵と旅する男
江戸川乱歩
乱歩の短編の中でも評価の高い幻想的一遍。魚津に蜃気楼を見に行った帰り、夜行列車の中で出逢った、押絵を持つ男が語る不思議な物語です。


●何んでも無い
夢野久作
独自の世界を持つ影の巨匠夢野久作の「少女地獄」の一遍。看護婦として優秀で魅惑的な少女の嘘に嘘を重ね破綻してゆく、すごい話です。


●遠野物語
柳田国男
日本の民俗学の祖とも言われる名著。こちらは短編というより遠野地方に伝わる伝承などを記した説話集です。口語ではないですがわかりやすい文体です。



●青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/

iPhone用青空文庫リーダーアプリ「i読書」はApp Storeから



posted by Kadan at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介

2017年08月14日

真夜中の黒地蔵縁盆

毎年8月10日午前0時に始まる、鎌倉覚園寺の黒地蔵縁盆に行ってきました。

二階堂の奥にある覚園寺に着いたのは真夜中0時半くらいですが、すでに50人以上の人が来ています。正月のような賑やかさはなく、ろうそくの揺れる灯籠のみの道を、皆静かに進んでいきます。

木立の中、まず「愛染明王」をまつる愛染堂で静かに参拝します。六地蔵を横に見ながら進むと、小さな地蔵堂の中、読経する僧侶の奥に「黒地蔵尊」が浮かび上がります。そこでも参拝を済ますと右手に洞穴のような”やぐら”が見え、中に入ると灯明に照らされた十三仏が岩壁にあり、二人の僧侶の読経が洞穴内に響き渡ります。その後、本堂=薬師堂の、薬師三尊と十二神将の迫力ある姿を参拝してお参りは終了します。

初めて訪れましたが、丑三つ時に近い深夜、灯籠や灯明のみの寺は、日中では味わえない体験をさせてくれます(特に読経の響く「十三仏やぐら」は、視覚と聴覚が一体化したような不思議な気持ちになりました…)。この日は、観音様にお参りすると、四万六千日間お参りしたのと同じ御利益を授かると言われている縁日「四万六千日」でもあり、同じく午前0時から始まる杉本寺にも寄ってきました。こちらもライトアップされた仁王像や本堂の運慶作十一面観音、地蔵菩薩など、鎌倉最古の寺ならではの貴重な仏像を真夜中に拝観できます。

今回は訪れませんでしたが、四万六千日縁日は、長谷寺は朝4時から安養院は朝5時から開門します。

覚園寺
神奈川県鎌倉市二階堂421

杉本寺
神奈川県鎌倉市二階堂903


闇の中の写真です。今一つ伝わりません…。*なお仏像は写真撮影禁止となっています。

- 覚園寺・黒地蔵縁盆 -
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- 杉本寺・四万六千日 -
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posted by Kadan at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | マニアック観光

2017年08月08日

永遠の曲「アクエリアス」


もともとミュージカル「ヘアー」の挿入歌を、なんとも言えない空気感とコーラスで永遠の名曲にした、5th Dimensionの「Aquarius/Let the Sunshine In」は、私の中では夏に聴きたくなる曲の一つです。

詩の内容は、夏というわけではなく、邦題「輝く星座」から冬を浮かべる人もいると思いますが、60年代末、12星座が一巡し水瓶座の時代に入り新しい世界が生まれる夜明け、といったヒッピー的スピリチュアルな世界観を歌っています。後半の「レット・ザ・サンシャイン」の繰り返しとヒッピー文化の頂点、67年のサマー・オブ・ラブなイメージが、夏を想起させるのでしょう。世界が変わると信じられていた時代の歌は、その時代を知らないものが聴いても胸に迫るものがあります。






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