2015年11月26日

映画「卍」


他の作家では味わえない倒錯の世界「痴人の愛」や日本文学の美の極致である「細雪」など、探偵小説的なものから耽美、古典文学的なものまで多様な作品を持つ大作家谷崎潤一郎。その谷崎の名作「卍」の1964年映画化作品を観ました。

この作品は、監督増村保造、脚本新藤兼人、主演を若尾文子と岸田今日子と、妖艶でありながらも文芸作品の世界がうまく表現されています。耽美な世界は、一歩間違うとただのエロものになってしまい、映画化作品もここで紹介する作品以外は、ちょっとロマンポルノなものになってしまっています・・。

裕福な弁護士の妻園子は、美術教室で魔性の魅力を持つ光子と同性愛に落ちます。園子は光子を観音様のように崇め、どんどん深みにはまっていきます。光子に綿貫という情夫がいることを知り園子はショックを受けますが、光子を忘れられず、血の誓約書を綿貫と交わし、奇妙な三角関係になります。しかしうまくいかず光子と園子は狂言心中を決行しますが、駈けつけた園子の夫孝太郎も光子の魅力に囚われてしまい、ここでも新しい三角関係ができてしまいます。そんな時、手切れ金で別れたはずの光子の情夫綿貫が、血の誓約書を新聞社に送りつけたことからスキャンダルになり、絶望から三人は死を選びます…。

その後、大映ドラマで強烈な演出をする増村監督の絵画的な陰影表現、相変わらず怪演を見せる岸田今日子、そして小悪魔的で美しい若尾文子とその組み合わせだけでも観て損をしない名映画と言えます。



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2015年11月22日

似てるアレンジ-邦楽名曲編

洋楽に似てる曲を何度か紹介していますが、日本のレコード会社やJASRACの異常な締め付けで、YouTubeで多くの邦楽が聴けなくなっています。

洋楽に関してはソニー系はすぐ削除ですが、もっとも権利に厳しいビートルズでもほとんどの曲が聴くことができ(削除要請が追いつかないのかもしれません)、それがプロモーションにもなって、新たなファンもでき、iTunesやAmazonで音質の良いちゃんとした曲を購入、といういい循環もできているように思います。

どんなに紹介したい曲も言葉で説明しただけではわかりません。今回の比較も、邦楽が団体の締め付けで、一般人が歌ったカラオケやライブものしかなく、結局その曲を知ってる人にしかわからない、邦楽なしの比較になってしまいました…。Amazonで試聴する余裕のある方はぜひ比較して聴いてみてください。

●Venus In Blue Jeans - Jimmy Clanton
「風立ちぬ」松田聖子


●Rose Garden - Lynn Anderson
「17才」南沙織


●98.6 - KEITH
「パレード」山下達郎


●Ridin' The Wind - The Tornadoes
「さらばシベリア鉄道」大瀧詠一



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2015年11月18日

超絶細密甲冑師

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6世紀の甲冑師「フィリッポ・ネグローリ」の超絶細密作品がすごいです。

伊藤若冲にも言えますが、常人には不可能な狂的な執念すら感じる細密さです。あまりにも凄すぎて、もし巨万の富を得て持つことができても恐怖を感じて心落ち着かないものになってしまいそうです。

●らばQより
魔王とだって戦えそう…ヨーロッパの王侯貴族から愛されたアーマー職人「フィリッポ・ネグローリ」の作品いろいろ
http://labaq.com/archives/51859772.html



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2015年11月13日

時間経過なラブソング歌謡曲

70年代歌謡曲の中には、”あの頃”の恋を懐かしむ、そんな時間経過をテーマにしたラブソングの名曲がたくさんあります。おそらく十代の頃の淡い恋を二十代になってふと思い出す、または忘れられない、そんな思いを歌っていて、決して戻ることのできない時の流れの切なさが胸にきます

●想い出のセレナーデ - 天地真理


●青春の坂道 - 岡田奈々


●白いくつ下は似合わない - アグネス・チャン


洋楽からも
●Those Were The Days - Mary Hopkin
内容は、若かった頃、この楽しさはいつまでも終わらないと思っていた。でも時が過ぎいろんな輝きを失ってしまった…。もしまたあの店で偶然会うことがあったら笑顔で語り合いましょう。





他にも70sニューミュージックには、「あの日の帰りたい」「いちご白書をもう一度」「学生街の喫茶店」などありますが、相変わらずの過剰取り締まりで残念ながらYouTubeで聞くことができません…。

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2015年11月10日

Old Friends

久々に帰省した際、小・中学の同級生が亡くなったことを知りました。亡くなったM君は頭が良く優等生でしたが独自のキャラで、話していると「あら!」とか「そうなのよ〜」など、おねえキャラで場を和ごましていました。それほど親しかった記憶はなかったのですが、思い出してみると、同じ班になったこともあり、楽しく話し合っていた情景、そして笑顔が浮かんできます。

詳細は分かりませんが、40代での死は若過ぎます・・。小学校近くにあったM君の実家周辺もいろんなお店が消え寂れてしまいました。時の流れは無情です。


帰る車の中でiPhoneから流れた、サイモン&ガーファンクルの「Old Friends」が胸にしみました。


田舎群馬に帰省するときは、この曲もグッときます。私の時代は堺正章バージョンです。




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2015年11月06日

金魚アートアクアリウム

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普段入城できない夜に、非公開の場所にて開催される特別な企画展「アートアクアリウム」が京都二条城で行われます。

映像と光を駆使した多くのインタラクティブアートを楽しめるようで、金魚や錦鯉をモチーフにした数々のアートアクアリウムは見ごたえありそうです。

光の宝石箱や〜! 国内最大級「京都二条城のアートアクアリウム」に行ってみた
●ロケットニュースより
http://rocketnews24.com/2015/10/25/654586/

●アートアクアリウム
10月23日(金)- 12月14日(月)
http://artaquarium.jp/exhibition/kyoto2015.php



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2015年11月01日

街変化

日本中どこも同じような景観で、旅行に行っても国道沿いはチェーン店が立ち並び、地方の個性が感じられなくなっていますが、私の住む横浜の街はどちらかというと違いが分かりやすい所でもあります。横浜は高低差が東京以上にあり、よくいう”高台は高級住宅街、窪地・埋立地は庶民の街”が端的で、観光地としても有名な洋館が立ち並ぶ丘の上の山手町は、緑多い庭を持つ豪邸や億を超える高級低層マンションが立ち並びますが、崖下の川を挟んだ低地には寿町や松影町など旧ドヤ街と呼ばれた地域が広がり、街の光と影がはっきり見分けられます。

こういった土地高低差の街の違いは、近年山を切り崩した新興住宅地を除けばどこの都市でも当てはまりますが、普通の大通り沿いとなると、最初に言ったように違いはあやふやになり、都心や駅周辺を除けばどこの街も似たような街並みが続きます。そんな中、横浜中区の本牧通りから根岸までの道は大きく3つの街並み変化が楽しめます。


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まず元町から山手トンネルを抜け少し行くと本牧商店街が現れます。昔ながらの歩道に屋根のついた個人商店街が並ぶ地域で、その先が昔アメリカの接収地だったことから5.60年代の本牧文化の中心地でもありました。この古き良き(悪く言えば時代に取り残された)商店街は山手警察署前まで続きます。


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山手警察署から本牧間門までは桜並木のある計画された街並みが続きます。特に旧アメリカ接収地側は電柱が地中化され歩道も広く景観のいい場所で、新本牧公園周辺は外国人も多くドイツ車だらけの高級住宅街になっています。


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間門を超え根岸・磯子方面へ進むと風景は一変します。左は広大な埋め立て工場地と首都高の高架、さらに抜けるとちょっとさみしさすら感じる妙に開けた風景に変わります。ただ崖の上は南向きになっているため、眺望のいい高台マンションが立ち並び、高低差の変化も見られます。


おおよそ6km位の距離でここまで街の顔が変わる所はあまりないと思います。ドライブがてら、街散歩が好きな方にはバスで、そんな見方をするのもたまには楽しいです。



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posted by Kadan at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | マニアック観光
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