2021年02月20日

時代劇が輝いていた頃

福本清三さんに続き、圧倒的悪役顔の小峰隆司さんが亡くなり、時代劇全盛の時代は遠い昔になりました。

小学校低学年の頃から、家族がドラマやクイズを観る時でも別室に行って1人で観るほど時代劇が好きでした。何が魅力かと考えれば、普通の現代ドラマではあり得ない世界観でしょう。夏は怪談がらみの話が必ず登場し、長屋に住むイカれた人やズッコケた人は落語のよう。そして最後は悪人を退治する、そんなドラマは現代ドラマではあり得ません。

そんな時代劇が衰退した理由はいくつかあるでしょうが、私にとってはフィルムからビデオに変わったことで、異空間だった世界が生々しい作り物の世界に変わったように感じ、その頃からリアルタイムの時代劇は観なくなりました(フィルム撮影の再放送は観つづけました)。20代にしてすでに東野黄門を懐かしみ、梅之助伝七再放送を切望するようになって、新作時代劇への興味は消えました。

今もBSでは再放送時代劇で福本清三さんや小峰隆司さんのエネルギッシュな姿が観られます。BS日テレでは名作「伝七捕物帳」も放送しています。多くの名優がもうこの世にいないのが残念でなりませんが、全盛期の名作が観られるのは嬉しいものです。ただ、BSを席巻する「夢グループ」のCMが、あらゆる活力を奪い人生を虚しくさせる力を持っているので、その点だけが難点です。




posted by Kadan at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | TV・ドラマ
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