2022年08月22日

1967年とは思えない「It's All Too Much」

前回、日本の1967年も時代として魅力的と書きましたが、こと音楽に関してはやはり違いすぎます。

日本の1967年ヒット曲は、「夜霧よ今夜も有難う」や「小指の想い出」などムード歌謡全盛で、ビートルズの影響を受けたはずのグループサウンズも、芸能事務所による作られたバンドなので、「ブルー・シャトウ」などロック風ムード歌謡でしかありません(生まれる前年の曲なのにどれも知っている、という意味ではすごいヒット曲なのでしょうが…)。

同じ1967年、じゃあビートルズはどんな曲をやっていたかといえば、今聴いてもすごい「Strawberry Fields Forever」や「I Am the Walrus」などです。中でもギターのフィードバックがすごい「It's All Too Much」を聴くと同じ1967年なのか?と疑ってしまうくらいです。フィードバックによる浮遊感と疾走感あるドラムは、サイケでシューゲイザーの元祖とも言えます。

エンディングに向かってマーシーズの「Sorrow」や、クラシックの「デンマーク王子の行進曲」が挿入されています。作者ジョージも言っていますが、ブラスはない方がよかったですし、Too Muchの連呼もない方がかっこいいかなと思います。

● It's All Too Much - The Beatles


posted by Kadan at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介
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