2012年09月22日

大正から平成の風景変化

誠文堂新光社による「ニッポン時空写真館 1930-2010」は、数多くある今昔比較本の中でもかなり正確な地点での今昔比較写真になっていて、風景の変遷がよくわかる名本です。

今昔比較といいながら、角度も違えば、中には山並みで少し探せば旧写真の地点を探せそうなのに、”この辺り”程度の写真を平気で原稿にして出しているマニア心を裏切る本が多いのですが、この本の作者二村正之氏は、大正・昭和初期の「日本地理風俗体系」に掲載された写真を元に、ほぼ同じ場所の現在を探しだし、”本当”の今昔比較写真本になっています。

下にいくつか今昔写真を引用紹介しましたが、80年の風景変化は、駐車場、バラバラな建築デザイン、工場など現在が殺風景で絵にならない劣化した風景になってしまっていることがわかります。

このこだわりで二村正之氏には、ぜひベアトなどの幕末写真の今昔比較本を作って欲しいものです。



- 福島信夫山 -
sinobu.jpg
(c) 二村正之/誠文堂新光社

- 吉原大門近く -
yosiwara.jpg
(c) 二村正之/誠文堂新光社

- 河合橋と富士山 -
kawaibasi.jpg
(c) 二村正之/誠文堂新光社






posted by Kadan at 01:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 本紹介
この記事へのコメント
拙著を御紹介いただきありがとうございます。ベアドの写真には大いに興味をそそられます。
Posted by 二村正之 at 2013年11月10日 13:48
二村様
コメントありがとうございます。
定点がほぼ同じの本当の今昔比較写真本は少なく、二村様のプロ意識、センスには頭が下がります。
ベアトの作品できればうれしいですね。
Posted by Kanda Kada at 2013年11月10日 19:19
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