ホラー映画の名作「エクソシスト」で印象的に使われたことから、怖い旋律の代表のようになってしまったMike Oldfieldの「チューブラー・ベルズ」ですが、この曲はエクソシスト用に作られたわけではなく、映画公開の半年以上前にヴァージン・レコード設立第1回発売新譜アルバムとして発売され、全英トップ10入りした楽曲です。
このチューブラー・ベルズというアルバムは、「チューブラー・ベルズ Part I」、「チューブラー・ベルズ Part II」の2曲のみで、それぞれ非常に凝った重厚な楽曲群で構成されています。ほぼMike Oldfield一人で全てのパートを演奏・多重録音、オーバー・ダビングして作られたというのも驚きです。オープニングはエクソシストに使われた旋律が反復され確かに不穏な印象を与えますが、次から次へと曲は展開され、まさにプログレッシブロックな世界を楽しめます。私は下の動画で14:09 秒あたりからのギターカッティングで始まるパートがたまりません。
2021年09月04日
2021年08月13日
思春期少年に戻る曲
音楽とは不思議なもので、曲を聴くと何十年も昔の気持ちや空気がフッとよみがえってきます。
予備校時代に聴いてた曲など今聴くと一気に重い気分になってしまいますが、思春期の頃、意識して聴き始めた曲や思い入れのある曲は、1年で大きく成長してゆくあの時代の高揚感がよみがえり胸に迫ってきます。ただ、そこに浮かび上がる光景は歌の世界と融合され、夏は爽やかで透き通っていて、蒸し暑かった現実とは違い美化された記憶でもあります…。
心が思春期少年に一気に戻ってしまう、私のたまらない3曲はこちら。
● 裸足の季節 - 松田聖子
もぎたての青い風の中走り出す、という歌詞とフレッシュなメロディが中学時代のスタートだった時代とシンクロして胸に迫ってきます。
● Reality - Richard Sanderson
映画「ラ・ブーム」のテーマ曲で、ポップで甘く美しいメロディとハート型レコードが純粋だった当時のいろんな思い出を蘇らせます。
● A面で恋をして - 大滝詠一(ナイアガラ・トライアングル)
洋楽とともにナイアガラサウンドの良さを知るようになって少しづつ大人になっていくような気がしました。
予備校時代に聴いてた曲など今聴くと一気に重い気分になってしまいますが、思春期の頃、意識して聴き始めた曲や思い入れのある曲は、1年で大きく成長してゆくあの時代の高揚感がよみがえり胸に迫ってきます。ただ、そこに浮かび上がる光景は歌の世界と融合され、夏は爽やかで透き通っていて、蒸し暑かった現実とは違い美化された記憶でもあります…。
心が思春期少年に一気に戻ってしまう、私のたまらない3曲はこちら。
● 裸足の季節 - 松田聖子
もぎたての青い風の中走り出す、という歌詞とフレッシュなメロディが中学時代のスタートだった時代とシンクロして胸に迫ってきます。
● Reality - Richard Sanderson
映画「ラ・ブーム」のテーマ曲で、ポップで甘く美しいメロディとハート型レコードが純粋だった当時のいろんな思い出を蘇らせます。
● A面で恋をして - 大滝詠一(ナイアガラ・トライアングル)
洋楽とともにナイアガラサウンドの良さを知るようになって少しづつ大人になっていくような気がしました。
2021年07月03日
iPhone着信ミュージック
iPhoneの電話やメールの着信音は、全て自分の好きな曲にしています。どれも使う部分だけ切り出して(MacやWindowsのGarageBandやAudacityなどのアプリで簡単にできます)、電話着信音はループできるようにし、メールやメッセージなどは印象的な1•2小節にしています。

もうこの状態で何年も使っているのですが、一つ難点があります。ミュージックアプリでシャッフルしながら聴いている時に「Sunday Morning」のイントロが流れると、メールがきたとiPhoneをポケットから取り出そうとしてしまったり、「Across 110th Street」が流れると見知らぬ誰かがAirDropで変な写真を送ってきたのか?と構えてしまうことがあります(相手は連絡先のみにしてるのでそんなはずはないのですが)。まあ、大したことのないマイナス面です。好きな曲が着信や通知になるだけで、ちょっとだけ特別な自分だけのiPhoneになります。
● 電話(FaceTime)の着信音「Bewitched Theme」
「奥様は魔女」の印象的なOP曲の16小節をループにしています。
● メール着信「Sunday Morning」Velvet Underground
チェレスタの多幸感あるイントロの1小節でメールが来たとわかります。
● カレンダー通知音「The River Song」Donovan
予定の通知を不思議な"たゆたう感"あるイントロで知らせてくれます。
● AirDrop「Across 110th Street」Bobby Womack
タランティーノ監督の「ジャッキー・ブラウン」の主題曲でファイルを受け取ります。

もうこの状態で何年も使っているのですが、一つ難点があります。ミュージックアプリでシャッフルしながら聴いている時に「Sunday Morning」のイントロが流れると、メールがきたとiPhoneをポケットから取り出そうとしてしまったり、「Across 110th Street」が流れると見知らぬ誰かがAirDropで変な写真を送ってきたのか?と構えてしまうことがあります(相手は連絡先のみにしてるのでそんなはずはないのですが)。まあ、大したことのないマイナス面です。好きな曲が着信や通知になるだけで、ちょっとだけ特別な自分だけのiPhoneになります。
● 電話(FaceTime)の着信音「Bewitched Theme」
「奥様は魔女」の印象的なOP曲の16小節をループにしています。
● メール着信「Sunday Morning」Velvet Underground
チェレスタの多幸感あるイントロの1小節でメールが来たとわかります。
● カレンダー通知音「The River Song」Donovan
予定の通知を不思議な"たゆたう感"あるイントロで知らせてくれます。
● AirDrop「Across 110th Street」Bobby Womack
タランティーノ監督の「ジャッキー・ブラウン」の主題曲でファイルを受け取ります。
2021年05月24日
午後のひと時ミュージック
累計感染者数は、全然”さざ波”ではない世界30位台なのにワクチン接種率となると途上国並みの世界100位台(G20で19位)と相変わらずな国、日本…。出かけたくても躊躇してしまう生活はまだまだ続きそうです。
ただ、家でのんびり過ごす日々もそう悪くはありません。退屈ととるか自由と解放の時間ととるかは気持ち次第です。音楽はそんな時間を間違いなく有意義にしてくれます。午後のひと時。趣味に没頭するBGMとして、読書をしながらの珈琲や紅茶のお供として、時に心を無にした瞑想の手助けとして、音楽はより良い環境を与えてくれます。
ここでは心地よく、ちょっとした幸福感を与えてくれる音楽をいろんなジャンルから4曲紹介します。
● A Little Bit Of Love - Sandy Salisbury
ソフト・ロックの代表的なバンド、ミレニウムに在籍し、児童文学者としても知られるサリスベリーの多幸感たっぷりの曲です
● Sunny - Bobby Hebb
1966年の大ヒット曲で、感傷的でありながら湿度のないクールなラブソングです。物思いに耽るのにぴったりの曲です
● Machine Gun - Slowdive
シューゲイザーバンド、スロウダイヴの浮遊感たっぷりのサウンドの洪水です。心を無にして瞑想したり白昼夢を見るのにぴったりの曲です
● Romantic Pieces Op.75 - Dvorak
午後のひと時の音楽といえばクラシックも外せません。ドヴォルザークの「4つのロマンティックな小品」も脳がリラックスするα波たっぷりの曲です
ただ、家でのんびり過ごす日々もそう悪くはありません。退屈ととるか自由と解放の時間ととるかは気持ち次第です。音楽はそんな時間を間違いなく有意義にしてくれます。午後のひと時。趣味に没頭するBGMとして、読書をしながらの珈琲や紅茶のお供として、時に心を無にした瞑想の手助けとして、音楽はより良い環境を与えてくれます。
ここでは心地よく、ちょっとした幸福感を与えてくれる音楽をいろんなジャンルから4曲紹介します。
● A Little Bit Of Love - Sandy Salisbury
ソフト・ロックの代表的なバンド、ミレニウムに在籍し、児童文学者としても知られるサリスベリーの多幸感たっぷりの曲です
● Sunny - Bobby Hebb
1966年の大ヒット曲で、感傷的でありながら湿度のないクールなラブソングです。物思いに耽るのにぴったりの曲です
● Machine Gun - Slowdive
シューゲイザーバンド、スロウダイヴの浮遊感たっぷりのサウンドの洪水です。心を無にして瞑想したり白昼夢を見るのにぴったりの曲です
● Romantic Pieces Op.75 - Dvorak
午後のひと時の音楽といえばクラシックも外せません。ドヴォルザークの「4つのロマンティックな小品」も脳がリラックスするα波たっぷりの曲です
2021年05月02日
ノレるプログレ
いや変拍子多用なので、正確にはノレるというのとは違います。重厚・難解なイメージで、ポップスや商業ロックを聴く人を拒絶してしまう曲が多い中、初めて聴いてもかっこいい、そんなプログレの曲を紹介します。
ポップスもソフトロックも大好きですが、プログレはもっと精神的に深いところで音楽を聴きたい時に重宝します。ちょっとそんな気分でプログレを聴き始めようかな、という方には、聴きやすいYesの「こわれもの」あたりから入るのがいいでしょう。
● Roundabout - Yes
イエスの代表曲です。クリス・スクワイアのベースがうねります。
● The Great Deceiver - King Crimson
陰と狂気を感じるキング・クリムゾンの凄まじいアンサンブルです。
● Freefall - Camel
まったくノレませんが軽快な変拍子がかっこいいキャメルの名曲です。
ポップスもソフトロックも大好きですが、プログレはもっと精神的に深いところで音楽を聴きたい時に重宝します。ちょっとそんな気分でプログレを聴き始めようかな、という方には、聴きやすいYesの「こわれもの」あたりから入るのがいいでしょう。
● Roundabout - Yes
イエスの代表曲です。クリス・スクワイアのベースがうねります。
● The Great Deceiver - King Crimson
陰と狂気を感じるキング・クリムゾンの凄まじいアンサンブルです。
● Freefall - Camel
まったくノレませんが軽快な変拍子がかっこいいキャメルの名曲です。
2021年03月27日
ポールのベース
ポール・マッカートニーは裏方なイメージのベースを時にはリードギター以上に印象的な楽器へと変えました。Whoのエントウィッスルほど暴れまくらず、それでいて曲の印象を決定づけるポールのベースはやはりかっこいいです。
私の好きなベースラインが入った曲は数え切れないほどありますが、現時点でフッと浮かぶ、ポールの印象的なベース3曲紹介します。
● I Want You (She's So Heavy) - The Beatles
ジョンのヘビーなアレンジのとてつもなくかっこいい(エンディングに向かってノイジーになり突然カットアウトで終わる)曲ですが、ポールのベースの動きもヘビーに動き回ります。
● Silly Love Songs - Paul McCartney & Wings
社会的な歌を書かないとの批評に対して「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪い?」と歌ったポールらしいポップな曲ですが、アレンジもベースの印象しか残らないほどベースラインがメインの曲です。
● Goodnight Tonight - Paul McCartney & Wings
シングルのみで正規アルバムには入ってない曲ですが、この曲もベースラインがメインで、思わず弾いてみたくなる洒落たフレーズ満載の曲です。
私の好きなベースラインが入った曲は数え切れないほどありますが、現時点でフッと浮かぶ、ポールの印象的なベース3曲紹介します。
● I Want You (She's So Heavy) - The Beatles
ジョンのヘビーなアレンジのとてつもなくかっこいい(エンディングに向かってノイジーになり突然カットアウトで終わる)曲ですが、ポールのベースの動きもヘビーに動き回ります。
● Silly Love Songs - Paul McCartney & Wings
社会的な歌を書かないとの批評に対して「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪い?」と歌ったポールらしいポップな曲ですが、アレンジもベースの印象しか残らないほどベースラインがメインの曲です。
● Goodnight Tonight - Paul McCartney & Wings
シングルのみで正規アルバムには入ってない曲ですが、この曲もベースラインがメインで、思わず弾いてみたくなる洒落たフレーズ満載の曲です。
2021年03月09日
3月は…
3月は新たな一歩を迎える春の明るいイメージと別れという悲しいイメージが混在した季節です。幼稚園も含め18年間の長い学生生活で5回も経験した卒業(卒園)は、いまだ強く心に残ります。
時が経ってしまったからでしょうか、リアルに感じる卒業ソングより、ノスタルジーを誘う歌により心動かされます。今回はジャンルが程遠いバラエティに富んだ3曲を紹介します。
● To Sir With Love - Lulu
1967年の映画「いつも心に太陽を」の主題歌であり、劇中の卒業シーンでも印象的に歌われています。子供から大人へと変わりゆく学生生活からの卒業を情感たっぷりに歌い上げていて、胸がいっぱいになります。
● Good Riddance - Green Day
グリーン・デイのメロディアスなアコースティックナンバーです。出会いと別れ、新たな人生への転機など誰もが体験する”あの時代”が蘇ってくる曲です。
● 卒業 - キャンディーズ
おそらく当時でもちょっと古臭いメロディと歌詞だったでしょう。ただその分昔の女学生の写真や父母の若い頃の話に奇妙な郷愁を感じてしまうのと同じ、なんとも言えない清純な青春を感じる名曲です。
時が経ってしまったからでしょうか、リアルに感じる卒業ソングより、ノスタルジーを誘う歌により心動かされます。今回はジャンルが程遠いバラエティに富んだ3曲を紹介します。
● To Sir With Love - Lulu
1967年の映画「いつも心に太陽を」の主題歌であり、劇中の卒業シーンでも印象的に歌われています。子供から大人へと変わりゆく学生生活からの卒業を情感たっぷりに歌い上げていて、胸がいっぱいになります。
● Good Riddance - Green Day
グリーン・デイのメロディアスなアコースティックナンバーです。出会いと別れ、新たな人生への転機など誰もが体験する”あの時代”が蘇ってくる曲です。
● 卒業 - キャンディーズ
おそらく当時でもちょっと古臭いメロディと歌詞だったでしょう。ただその分昔の女学生の写真や父母の若い頃の話に奇妙な郷愁を感じてしまうのと同じ、なんとも言えない清純な青春を感じる名曲です。
2021年02月12日
逃避のサイケ
密集禁止、遠出遠慮の時代、イヤホンで60sサイケデリックを聴いて脳内トリップして逃避するのも楽しいです。暖色系のスタンドライトだけを点け、夢野久作でも読みながら聴くとなかなか狂おしい時間が過ごせます。
● Hole In My Shoe - Traffic
● Look At Me I'm You - Blossom Toes
● I Had Too Much To Dream - Electric Prunes
● Hole In My Shoe - Traffic
● Look At Me I'm You - Blossom Toes
● I Had Too Much To Dream - Electric Prunes
2021年01月16日
斬新な80s女性ボーカル洋楽
洋楽全盛の80年代前半は中学生。邦楽は歌謡曲とシティーポップが全盛でしたが、洋楽の多様性と歌詞の深さを知ってしまうと、邦楽はラブソングばかりでなにか薄っぺらいものに感じ始めていました。
特に邦楽では体験できない斬新なアレンジや売れ線狙いとは全く違う曲作り(それが結構ヒットしてしまう)は、中高思春期の音楽体験を豊かにしてくれました。
そんな斬新でありながらポップな楽曲の中から、私の好きな女性ボーカルのダークなすごい曲を3曲紹介します。
● Sat In Your Lap - Kate Bush
偏執的多重録音と中世的香りのする名アルバム「The Dreaming」から
● Sweet Dreams - Eurythmics
シングルチャートでも大ヒットした不穏なのにポップなエレクトリックロック
● The Spangle Maker - Cocteau Twins
耽美でゴシック的で、天使的であり堕天使的でもある魅惑のボーカルです
特に邦楽では体験できない斬新なアレンジや売れ線狙いとは全く違う曲作り(それが結構ヒットしてしまう)は、中高思春期の音楽体験を豊かにしてくれました。
そんな斬新でありながらポップな楽曲の中から、私の好きな女性ボーカルのダークなすごい曲を3曲紹介します。
● Sat In Your Lap - Kate Bush
偏執的多重録音と中世的香りのする名アルバム「The Dreaming」から
● Sweet Dreams - Eurythmics
シングルチャートでも大ヒットした不穏なのにポップなエレクトリックロック
● The Spangle Maker - Cocteau Twins
耽美でゴシック的で、天使的であり堕天使的でもある魅惑のボーカルです
2020年12月24日
A very Merry Xmas And a happy New Year
今年はメリーというのが憚られます。迅速にできない日本のコロナ対策。ワクチン接種もいつになるのでしょう。来年はいい年になればいいのですが….。