2021年05月02日

ノレるプログレ

いや変拍子多用なので、正確にはノレるというのとは違います。重厚・難解なイメージで、ポップスや商業ロックを聴く人を拒絶してしまう曲が多い中、初めて聴いてもかっこいい、そんなプログレの曲を紹介します。

ポップスもソフトロックも大好きですが、プログレはもっと精神的に深いところで音楽を聴きたい時に重宝します。ちょっとそんな気分でプログレを聴き始めようかな、という方には、聴きやすいYesの「こわれもの」あたりから入るのがいいでしょう。

● Roundabout - Yes
イエスの代表曲です。クリス・スクワイアのベースがうねります。


● The Great Deceiver - King Crimson
陰と狂気を感じるキング・クリムゾンの凄まじいアンサンブルです。


● Freefall - Camel
まったくノレませんが軽快な変拍子がかっこいいキャメルの名曲です。



posted by Kadan at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2021年03月27日

ポールのベース

ポール・マッカートニーは裏方なイメージのベースを時にはリードギター以上に印象的な楽器へと変えました。Whoのエントウィッスルほど暴れまくらず、それでいて曲の印象を決定づけるポールのベースはやはりかっこいいです。

私の好きなベースラインが入った曲は数え切れないほどありますが、現時点でフッと浮かぶ、ポールの印象的なベース3曲紹介します。

● I Want You (She's So Heavy) - The Beatles
ジョンのヘビーなアレンジのとてつもなくかっこいい(エンディングに向かってノイジーになり突然カットアウトで終わる)曲ですが、ポールのベースの動きもヘビーに動き回ります。


● Silly Love Songs - Paul McCartney & Wings
社会的な歌を書かないとの批評に対して「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪い?」と歌ったポールらしいポップな曲ですが、アレンジもベースの印象しか残らないほどベースラインがメインの曲です。


● Goodnight Tonight - Paul McCartney & Wings
シングルのみで正規アルバムには入ってない曲ですが、この曲もベースラインがメインで、思わず弾いてみたくなる洒落たフレーズ満載の曲です。


posted by Kadan at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2021年03月09日

3月は…

3月は新たな一歩を迎える春の明るいイメージと別れという悲しいイメージが混在した季節です。幼稚園も含め18年間の長い学生生活で5回も経験した卒業(卒園)は、いまだ強く心に残ります。

時が経ってしまったからでしょうか、リアルに感じる卒業ソングより、ノスタルジーを誘う歌により心動かされます。今回はジャンルが程遠いバラエティに富んだ3曲を紹介します。

● To Sir With Love - Lulu
1967年の映画「いつも心に太陽を」の主題歌であり、劇中の卒業シーンでも印象的に歌われています。子供から大人へと変わりゆく学生生活からの卒業を情感たっぷりに歌い上げていて、胸がいっぱいになります。


● Good Riddance - Green Day
グリーン・デイのメロディアスなアコースティックナンバーです。出会いと別れ、新たな人生への転機など誰もが体験する”あの時代”が蘇ってくる曲です。


● 卒業 - キャンディーズ
おそらく当時でもちょっと古臭いメロディと歌詞だったでしょう。ただその分昔の女学生の写真や父母の若い頃の話に奇妙な郷愁を感じてしまうのと同じ、なんとも言えない清純な青春を感じる名曲です。



posted by Kadan at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2021年02月12日

逃避のサイケ

密集禁止、遠出遠慮の時代、イヤホンで60sサイケデリックを聴いて脳内トリップして逃避するのも楽しいです。暖色系のスタンドライトだけを点け、夢野久作でも読みながら聴くとなかなか狂おしい時間が過ごせます。

● Hole In My Shoe - Traffic


● Look At Me I'm You - Blossom Toes


● I Had Too Much To Dream - Electric Prunes


posted by Kadan at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2021年01月16日

斬新な80s女性ボーカル洋楽

洋楽全盛の80年代前半は中学生。邦楽は歌謡曲とシティーポップが全盛でしたが、洋楽の多様性と歌詞の深さを知ってしまうと、邦楽はラブソングばかりでなにか薄っぺらいものに感じ始めていました。

特に邦楽では体験できない斬新なアレンジや売れ線狙いとは全く違う曲作り(それが結構ヒットしてしまう)は、中高思春期の音楽体験を豊かにしてくれました。

そんな斬新でありながらポップな楽曲の中から、私の好きな女性ボーカルのダークなすごい曲を3曲紹介します。

● Sat In Your Lap - Kate Bush
偏執的多重録音と中世的香りのする名アルバム「The Dreaming」から


● Sweet Dreams - Eurythmics
シングルチャートでも大ヒットした不穏なのにポップなエレクトリックロック


● The Spangle Maker - Cocteau Twins
耽美でゴシック的で、天使的であり堕天使的でもある魅惑のボーカルです



posted by Kadan at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2020年12月24日

A very Merry Xmas And a happy New Year

今年はメリーというのが憚られます。迅速にできない日本のコロナ対策。ワクチン接種もいつになるのでしょう。来年はいい年になればいいのですが….。






posted by Kadan at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2020年12月07日

ど迫力なトム・ジョーンズ

圧倒的な歌唱で有名なトム・ジョーンズ。ソウルフルな曲からシャンソン、カンツォーネまで、まさに本物の歌手と言えるでしょう。

今の優しい(細い)ボーカルもいいですが、ど迫力なヴォーカルはやっぱりすごいです。トム・ジョーンズの名曲の中から、ちょっと歌謡曲っぽい3曲を紹介します。

● Somethin' 'Bout You Baby I Like
キャンディーズの「年下の男の子」元ネタです。イントロはほんのちょっと違うだけ。


● Love Me Tonight
筒美京平得意のうまい使い方をした「抱きしめてTONIGHT」のベース曲。


● If I Only Knew
TVなどでもいろいろ使われています。邦題がなぜか「恋はメキ・メキ」。



posted by Kadan at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2020年11月22日

名盤「風立ちぬ」の素

松田聖子の傑作アルバム「風立ちぬ」。特に(レコード盤での)A面は、どれも大瀧詠一好みのオールディーズをうまく取り入れた、はっぴいえんど(作曲:大瀧詠一・作詞:松本隆・ギター:鈴木茂)との融合的作品です。

以前にも元曲を紹介しましたが、ここではそのA面の素となったオールディーズを曲順に合わせ紹介します。それぞれの曲を比較しながら聴くのがベストですが、邦楽のスタジオ録音盤はことごとく削除されるので”素”を聴きながら頭の中で比較してください。4曲目「いちご畑でつかまえて」は、曲名とフェイドアウト・フェイドインアレンジはBeatlesの「Strawberry Fields Forever」が素ですが、曲自体は似ているところはないので割愛します。

● Walk Right Back - Everly Brothers
(冬の妖精)イントロが似ています


● Bad Girl - Neil Sedaka
(ガラスの入江)全体が似ています


● Be Good To Your Baby - Ronny & The Daytonas
(一千一秒物語)こちらもメロディが似ています


● Venus In Blue Jeans - Jimmy Clanton
(風立ちぬ)イントロも含めストリングスが似ています




posted by Kadan at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2020年10月20日

筒美京平イントロ洋楽

作曲だけでなく編曲=アレンジまで関わっていた、歌謡界最大のヒットメーカー筒美京平が逝きました。誰もが知っているヒット曲があった時代、ヒット曲の半分は筒美京平作品でした。

その時代流行りの洋楽の取り入れ方がうまく(人によってはパクリとも言われましたが)、それでいて日本人の琴線に触れるメロディーを作り出す才能は天才的なものでした。

ここでは、イントロが間違いなくこの曲からだろう元曲の洋楽とともに紹介します。イントロ以外は”さすが筒美京平”な誰もが惹かれるメロディになっています。

● 傷つく世代 - 南沙織


● Have Mercy On The Criminal - Elton John




● シンデレラ・ハネムーン - 岩崎宏美


● Once upon a time - Donna Summer




● サザエさん エンディング


● Bubblegum World - 1910 Fruitgum Company


posted by Kadan at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介

2020年09月06日

荒井由実と松任谷由実

ラジオでのユーミンの発言に大学講師が問題投稿してネット上で騒がれていますが、元々ユーミンは"丘の上に住む少女的世界(実際は八王子の呉服店の娘ですが)"なアーティストなので、政治なんて興味のない人。荒井由実時代は反骨・リベラルだった、というわけではないでしょう…。

ただ荒井由実と松任谷由実と分けたところは理解できます。世界が淡い霧に包まれているようなアーティスティックな表現で音楽好きにファンが多かった繊細な荒井由実作品と、マーケティングを駆使し短大生やOLをターゲットにドリカムのような商業主義路線に舵を切った松任谷由実作品はやはり大きく違います。

松任谷由実になってからの曲は「守ってあげたい」くらいしか聴くことはありませんが、荒井由実時代の楽曲はよく聴いています。繊細で美しく物憂げな3曲紹介します。


● 雨の街を


● ベルベット・イースター


アグネス・チャンへの提供曲
● 白いくつ下は似合わない



posted by Kadan at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽紹介