2014年早々、相変わらずスカパーで思いっきり70年代に浸っています。まぼろしのドラマと言われた「悪魔のようなあいつ」、やっと再放送が始まった「前略おふくろ様2」、何気に見てしまった「昌子・淳子・百恵 涙の卒業式 出発」、そして岸田森の東宝の吸血鬼映画「血を吸うシリーズ」等々・・。
沢田研二と久世光彦が組んだ、三億円事件を題材にした「悪魔のようなあいつ」は、一度も再放送をしたことがないまぼろしのドラマといわれていたものです。私は子供すぎてその存在すら知りませんでしたが、テーマ、出演者、制作者のどれもすごいので観てみました。現実の三億円事件時効に合わせて物語が進展する斬新なドラマで、前半はテンポもよくとても楽しめましたが、後半ちょっとクタクタになってしまったのが残念です。ジュリーや名優若山富三郎、伊東四朗もいいですが、コミカルな荒木一郎が出色で、独自のひとクセある三億円事件ドラマになっていました。荒木一郎はなんとなくしか知らない方でしたが、60年代シンガーソングライターの草分けらしく、YouTubeで聴きまくってしまいました。
「前略おふくろ様2」は前作の続編で、よりコメディ色が強くなり、新しい女将の八千草薫はその後の「ちょっとマイウェイ」に通じるとぼけたキャラが笑ってしまうし、大滝秀治や新たに加わった強面の志賀勝、そして相変わらずの半妻=室田日出男と利夫=川谷拓三のキャラ群は強烈です(半妻さんも利夫もかすみちゃんも、もうこの世にはいません…)。
なにげに観た、「昌子・淳子・百恵 涙の卒業式 出発」は、1977年3月に日本武道館で行われた「花の高3トリオ(森昌子・桜田淳子・山口百恵)」の高校卒業を機にトリオを発展的解消するための卒業ジョイントコンサートといったもので、3人がいかにヒット曲が多かったがわかるものでした。気になったのは、
3人のしぐさや動きが大人すぎて、ある意味18.19才の子供っぽさがなく、当時はアイドルが20才を過ぎると大人の歌手へ変更させられたりする、時代の大人に対する価値観が今とは大きく違うことでした。今は40代でも子供っぽい言動のタレントがたくさんいるので、時代のギャップがすごいです。
●前略おふくろ様2
●昌子・淳子・百恵 涙の卒業式 出発 (CM入ります)
●荒木一郎 - いとしのマックス
中盤の「ゴ〜」がいいです・・
●昌子・淳子・百恵 涙の卒業式 出発 (CM入ります)
●荒木一郎 - いとしのマックス
中盤の「ゴ〜」がいいです・・