2012年11月21日

伝統的に楽しいBBCコント番組

WOWOWで放送していたUKコメディ「スケッチ 怪人百面相」。つい先頃part2が終わってしまいましたが、なかなか楽しいコント番組でした(原題は、"The Armstrong and Miller Show"というシンプルなもので、邦題はちょっと理解不能です…)。

以前やっていた「リトル・ブリテン」(これも面白かった)といい、モンティ・パイソンから連なるBBCのコント番組は、公共放送でありながら辛辣で毒があって、NHKにかぎらず日本の放送局では絶対に無理なブラックなコントスケッチ集です。

アームストロングとミラーのコンビがいろんなキャラクターに扮して、風刺、下ネタ、差別、など、日本人から見ればやりすぎなほど強烈なウィットで作られたコントスケッチはどれも新鮮です。二次大戦の頃のイギリス軍人が若者言葉で言い合うスケッチなどスラング多様の英語を理解できないと今ひとつのものもありますが、誰もが笑えるいい番組でした。日本語付きのものがYouTubeにありませんでしたが、ニュアンスだけで分かる笑える作品をちょっと紹介します。


Gay Bar Song - The Armstrong and Miller Show
宮廷音楽家がクラシックに飽き毒のある曲をやりはじめるスケッチです。


armstrong and miller show - ponytail
後ろ髪を伸ばすセンスの人を強烈にからかったスケッチです。


Armstrong and Miller : Enlightenment - The Little Flowers
歴史的貴重品を紹介していて、台無しにするスケッチです。



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2012年10月14日

輝くCMの頃

世界のCMが時々紹介されますが、アイデアがすばらしいものや、芸術作品のようなものまで、いろいろあって楽しめます。ひるがえって普段テレビで見る、今の日本のCMはどうでしょう。タレントメインで、商品が最後に出るだけのものなど、ほんとに安易なものばかりで、好印象として残るCMはほとんどありません。

特に不景気だからでしょう、CM枠が埋まらず、昔はUHFや地方局、真夜中でしかやっていなかった、誇大広告すれすれの通販、健康食品、美容整形、マイナー生保、パチンコなどのCMがゴールデンにすら流れています。特に社長が出てくるような系統のものは、もうCM作品という言葉でなく宣伝映像と言ったほうがいいでしょう。

日本にまだ元気と余裕があった時代、広告の場で芸術表現をしようとしたセンスある名CMがたくさんありました。下記に紹介するようなCMを観ると、早く景気が良くなって、CMを観るのが楽しい元気な時代になってほしいものです。


サントリーローヤル ランボー編



トリスウイスキー 雨と子犬



としまえん ハイドロポリス



東京シティ競馬 秋のトゥインクル



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2012年09月05日

コメディ界のビートルズ

コメディ界のビートルズともいわれる「モンティ・パイソン」。知的でブラックで辛辣で、そしてバカバカしい強烈なコントで世界を席巻し、いまだビートルズと同じように新たなファンが生まれ続ける伝説のイギリスのコメディグループです。

現在映画監督としても有名なテリー・ギリアムの奇妙でアーティスティックなアニメーションを挟みながら、徹底的に作り込まれたコントは、時代を超えた笑いといえます。日本では考えられないですが、ブラックユーモアに寛大な英国なので、国営放送のBBCでしたが、差別的なギャグだったり、王室や政治家をからかったり、グロだったり、時代や状況を考えると、とてつもなく斬新なコント番組だったといえます。

日本では知る人ぞ知るモンティ・パイソンですが、コント「スパム」が迷惑メール「スパム」の語源であったり、イギリスのこれまでの映画ランキング調査でパイソン映画が「ハリー・ポッター」を抑え2位であったり、オリンピック閉会式のエリック・アイドル登場であったり、米英ではその後のコメディの祖というべき存在で、まさにコメディ界のビートルズといえるでしょう。YouTubeに字幕付きのものがあったのでいくつか紹介します。

「フリーメイソンを見分ける方法」



「デニス・ムーア 第一話」



日本人の笑いのセンスとの違い、訳のニュアンスなどであまり笑えませんが
「スパム」のコント



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2012年08月21日

カリキュラマシーンなポチたま

昔「カリキュラマシーン」という番組がありました。小さいときに見た記憶はあり、「ねじれて、ねじれて、きゃきゅきょ、みゃみゅみょ」という歌は強烈に記憶に残っています。シュールなコントベースの子供向け(出演者の豪華さと内容は大人も楽しめたと思います)の教育番組でした。そのコントのBGMに使われていた曲が、いつの間にか普遍的にいろいろな場面で使用されるようになりました。ちょっとリラックスした場面で使われることが多いですが、印象的なのは、犬好きの方は誰でも知ってる「ポチたま」の街歩きのシーンでしょうか。

宮川泰という数々のテレビ番組の音楽を担当した日本の代表的作曲家の作品で、ジャズをベースにした日本人好みの名曲をたくさん書いています。

●カリキュラマシーンBGMセレクション
(埋め込み無効なので、下記YouTubeにてお聴きください)
http://www.youtube.com/watch?v=pAXJ8vdSuuE

「あいさつのテーマ」02:28秒辺り - や「明るいストリングス」07:14秒辺り -
「ゲバゲバ・サックス」10:06秒辺り- などよく使われます。




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2012年08月02日

青春の教育テレビ

私は子供の頃、NHK教育テレビが大好きでした。夏休み、病欠、ずる休み、そんな時の午前中はほとんど3chに合わせていました。「おとぎのへや」「はたらくおじさん」「ふえはうたう」「理科教室」「ワンツー・どん」「大きくなる子」「いちにのさんすう」「みんななかよし」「明るいなかま」などなど、たくさん思い出の番組があります。

小学校の頃のこういった純朴な番組はほんと良かったなあ〜、と思いつつ番組をいろいろ調べてみると?…、数年前にリクエストで復活したチョーさんの「たんけんぼくのまち」は84年スタート、ポッケの「いってみよう やってみよう」は85年スタート、さんさんさんの「さわやか3組」は87年スタートとなっています。ん…高校生です…大学生です…。たしかに大学の頃、教育テレビの番組を熱く語っていた記憶はあるのですが、それは友人となつかしんで、「みんななかよし」のOP曲「口笛吹いて空き地へ行った〜知らない子がやって来て、遊ばないかと笑って言った」という歌詞に、知らない子が突然やって来て、笑いながら「遊ばないか!」と変なしゃべり方で声をかけられたら、「遊びません」と言うしかないと、語り合ったのを思い出すくらいで見ていた記憶はありません。まあ、そうは言っても「たんけんぼくのまち」が諏訪や那珂湊など舞台が変わっていくのすら憶えているので、間違いなく大学の頃も見ていたのです…。

出だしの「子供の頃、NHK教育テレビが大好きでした」、というのは間違いで、二十歳過ぎまでNHK教育テレビが大好きでした、に変更します…。その後打ち込み系OPになったり、CGを多様しだしたり、人形が素朴でなくアニメキャラみたいになったりして見なくなったのは、中学になってからではなく、大学を卒業してからと自分の記憶違いを修正したいと思います。


はたらくおじさん


みんななかよし


タップ


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2012年06月27日

ドラマの合成ロケがすごい

「CSIシリーズ」や「コールドケース」、「名探偵モンク」、「ボーンズ」(コールドケースもモンクも終わってしまい残念でなりません)などアメリカの練った脚本とお金をかけたドラマを見ると、日本のドラマのクオリティが悲しいですが、そんなアメリカのドラマは今、ものすごい合成技術で作られています。

ユニバーサルなど街一つあるような広大な撮影スタジオがあって、ロケ地を探してもスタジオ内ということも多いのですが、ニューヨークやサンフランシスコなど観光地として特徴ある街中が舞台になることも多く、印象的なシーンでうまくロケしているなあ、と思っていたのですが、違いました…。全てとはいいませんが、マックもモンクもリリーもグリーンバックのスタジオで、あたかも美しい丘から港を見つめたり、摩天楼を走り抜けたりする演技をしていたようです。一昔前なら(日本では残念ながら今でも)簡単な合成でも別撮り合成丸わかりでしたが、今のお金をかけた合成技術では、ちゃんと見ても合成しているのがまったく分かりません…。以下のメイキング映像を見るといかに今の合成技術がすごいか分かります。

すばらしい技術ですが、ロケ地好きの私としては撮影隊だけが録りにくるだけのロケは、ちょっと味気なく残念な気持ちもあります。




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2012年06月10日

横溝正史シリーズの世界

子供の頃TBSで放送していた「横溝正史シリーズ」をなぜか今BSフジでやっています。古谷一行版金田一の初期連ドラもので(BS-TBSも後期の金田一耕助シリーズ=2時間ものをやってます)、特にシリーズIの「本陣殺人事件」や「犬神家の一族」、「悪魔の手毬唄」などは、映画版なみの豪華な俳優陣と原作の世界観に近いていねいな作りで、土着的な横溝の世界がフィルムによる映像と相まって、とてもクオリティ高い作品になっています。

まだぎりぎり古い日本の風景が残されていた時代に作られた事も重要です。石橋や土の道、垣根や草に覆われた小川など、70年代中盤あたりから一気に日本全国から消えていきます…。誰もが思う”日本の風景”の最後の断片が記録された映像でもあります。

「まぼろしの人」茶木みやこ


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2012年05月12日

名作、前略おふくろ様

スカパーe2で「日テレプラス」を相変わらずよく見ていますが、70年代マニアなので昔のドラマばかりです。「おひかえあそばせ」「飛び出せ!青春」「天まであがれ!」「前略おふくろ様」、昔すぎたり、再放送を見た記憶があっても幼すぎてストーリーすら憶えていなかったりで、初めて見る感覚で楽しんでいます。

「おひかえあそばせ」は、名作ドラマ「雑居時代」のプロトタイプで、石立ドラマの中では古く、私には再放送も含め記憶にないのですが、その後に続くキャラやコンビなど同じなので、極上のほんわかしたコメディとして楽しめます。また、世田谷や多摩川、田園調布など私の知っている所の70年代初頭の古い風景が見られるのも、今昔比較好きの私にはたまりません。余談ですが、先日映画「阪急電車 片道15分の奇跡」を見たすぐ後、録っておいた「おひかえあそばせ」を見たのですが、映画でおばあちゃん役だった宮本信子さんが、「おひかえあそばせ」では気の強い独身の女性として石立鉄男と恋心に絡んだけんかしているのを見ると、時間軸がおかしくなって奇妙な気分になってしまいました…。

そんな今のドラマよりバラエティに富んだ70年代ドラマの中、もっとも見応えあり、ドラマの楽しさを堪能できるのが「前略おふくろ様」です。名作ドラマと呼ばれているのですが、放送当時はまったく見ていませんし、舞台が料理屋で主人公が板前なので、地味で退屈そうな印象があったので、日テレプラスで放送が始まると知っても、ちょっと見ようかどうか迷ったのですが、見始めると他のドラマより大きく抜きんでた存在感で、名作ドラマと呼ぶ理由がよく分かりました。

深川の日本料理屋「分田上=わけたがみ(このドラマの影響で日本中にこの名前のいろいろなお店があります)」で板前をするサブを主人公に、「前略おふくろ様〜」と東北に住む母に呼び掛けるナレーションで話で始まる、日常のいろいろな悩みや恋愛など周囲の人々との触れ合いを描いたドラマです。このドラマで一番輝いている、というか面白味ある人物は、鳶の渡辺組の半妻役の室田日出男と利夫役の川谷拓三です。見た目や態度は怖い任侠的なのですが、主役のサブに恋の相談をしたり、どうでもいいことでけんかしたり、心が子供のままです。特に利夫は、キャラがぶっ飛んでいて、いきがった態度をとってると思ったら、焼きいも屋に気づいて大声で「焼きいもちょうだい〜」と駆けだしていったり、好きな海(桃井かおり)が水商売で一夜過ごしたショックで、吐き気に見舞われたり、純粋を通り越して、ちょっとバカキャラになっていて笑ってしまいます。

パート2もあるようですが、まだ日テレプラスのサイトには放送予定が入っていません。何度か繰り返し放送しているようなので、期待して待っています。

前略おふくろ様



おひかえあそばせop



●日テレプラス-ドラマページ-

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2012年03月12日

Googleマップでゆうひが丘



70年代マニアにはうれしい日テレプラス(スカパー)。「ゆうひが丘の総理大臣」の放送が1月から始まりました。「傷だらけの天使」と同じく再放送で見てファンになったのですが、いかにも70年代な青春ドラマです。こちらはしばらく再放送がなかったのでずいぶん久しぶりです。

舞台の高校のロケ地が私の母校多摩美で、本館やS字型の坂(駆けたり飛んだりしてますが、かなりの急坂です)など回りの風景も含めなつかしさ2倍です。私が通ったのは、このドラマから10年後なので、新館がなかったり風景は違う所もあるのですが、今のあまりに変わった多摩美や橋本の街並みから見れば、ほとんど変わっていなかったといってもいいくらいです。

ドラマでは、すぐ海に行ったり、川に行ったりしてますが、実際は10kmも20kmも離れた所でロケしています。今回は、Googleマップを使っていくつかロケ地を紹介してみたいと思います。
(橋や海岸など住所表示がない所は近い住所の所にマークが付いてしまいます)

●夕日丘学園高校(ロケ地=多摩美術大学)
今は本館以外ほとんど変わってしまいました。野猿街道に出る道も今は
違い、ストリートビューでは、同じ学校だと分からないほど変貌です。


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●印象的な通学路の橋(ロケ地=南浅川橋)
学校を出てすぐここを歩きますが、多摩美から6km位離
れた八王子の奥、高尾に近い陵南公園脇にあります。


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●アパートとキッチンかおる(ロケ地=方南2の神田川沿いの古いアパート)
「俺たちの旅」では「いろは食堂」として使用されていました。
ストリートビューで見る限り、まだ当時の建物のようです。


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●川沿いの松のある道(ロケ地=五本松(西河原公園の奥の土手沿い))
何か展開がある通学路として使用されます。多摩川河川敷にあるこの五本松
は、時代劇から特撮モノ、刑事ドラマなど幅広くロケに使用されています。


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●意味もなく行く海(ロケ地=大磯から二宮にかけての海岸)
学校からすぐ海岸へ飛び出していきますが、30kmくらい離れています。鎌倉から大磯あた
りまでの海岸は、砂浜が続くので、海のロケとしていろいろなドラマに使用されます。


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