2018年10月26日

つげ義春を読みながら




つげ義春コレクション 紅い花/やなぎ屋主人

これからの季節、「つげ義春」が読みたくなります。つげ義春を初めて読んだのは、当然後追いで、90年代初めくらいだったと思います。「無能の人」や「ゲンセンカン主人」などが映画化され、ちょっとリバイバルブームになっていた頃でしょうか。多摩美時代、横尾忠則や寺山修司などで6.70年代にハマりだしていたので、つげ義春は必然でした。

つげ義春作品は、独自のシュールさとエロティシズム、そして郷愁をそそる世界観に包まれていて、なんとも言えない至福の時を過ごせます。展開や結末がどうだとかいうマンガではないので(コミック系マンガ好きの人は受け付けないかもしれません…)、その世界に浸りたいときは、何度でも読み返して楽しめるのも魅力です。下記の曲は、つげ義春世界を旅する時に聴いている曲です。

●赤い花・白い花 - 赤い鳥


●かくれんぼ - はっぴいえんど


●小春おばさん - 井上陽水




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2018年10月18日

考えさせられるオクジャ


心優しい巨大生物と一人の少女が巻き込まれてゆく、Netflixオリジナル映画「オクジャ/okja」を紹介します。コミカルな面もあり気軽に観られますが、観終わった後に考えさせられる作品でもあります。

世界的な畜産企業であるミランド社の遺伝子組換えによって生み出された生物は、世界各国の畜産農家に預けられ、10年育てた後に発表されることになっていました。韓国の山奥で育てられた巨大生物は、農家の少女ミジャに「オクジャ」と名付けられ、山の中で祖父とともに仲良く暮らしていました。ある日ミランド社に務める叔父とアメリカからの取材チームが現れ、オクジャはニューヨークへ移送されてしまいます。買い取られることを知らなかったミジャは怒り、オクジャを取り戻そうとソウルに向かい、そこで出会った動物愛護団体とともにニューヨークへと追いかけますが、醜い争いごとの渦に巻き込まれていきます…。

心優しいオクジャとミジャの関係を知っていると、畜産企業の悪徳な世界に怒りを覚えますが、普段何も考えず食べている食肉のシステムも同じようなもので、日本でも毎日何万頭の牛、豚、鶏が殺され、食肉となってスーパーに並んでいます。残酷だからと、みんながベジタリアン、ビーガンになれば解決するのか?最近の研究では、植物にも痛みや苦しみがあるかもしれないと言われています。動物はかわいそうだが、植物は感情が見えないから引きちぎって、切断して殺していいのか?考えれば考えるほど、答えが出ませんが、何も思わない人より思う人でありたいと思います。


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2018年10月08日

横浜の坂道

横浜は坂の街です。平らな横浜駅周辺や関内は、幕末・明治に、みなとみらいは、戦後に埋立られたところです。中区や西区、港北区あたりは、坂の上にお屋敷街があり、坂の下は庶民の街や商業地になっていて、山の手、下町の違いが顕著な街でもあります(昭和3.40年以降に山を削って作られた新しい高台宅地は庶民的ですが…)。

そんな横浜の坂の中から、歴史的に有名だったり、坂マニアにとって知られた坂を幾つか紹介したいと思います。いわれや歴史を知ると、今までなんとも思わなかった坂がちょっと魅力的になります。

●代官坂
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元町から山手に出る代表的な坂です。「コクリコ坂から」にも出てくる、1873年に創業の日本初のお花屋さん「宮崎生花店」や1950.60年代にかけて、一世を風靡したダンスホール「クリフサイド」などある坂です。




●紅葉坂
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明治期の着色写真にも残る坂です。古写真のような風情ある美しい別天地のような世界はもうありませんが、伊勢山皇大神宮、掃部山公園などがあり、歴史を感じさせる坂です。




●不動坂
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根岸森林公園から、ユーミンの「海を見ていた午後」で知られるレストラン「ドルフィン」の横を下る坂です。開国後の外国人遊歩道になった道で当時は坂から本牧岬や根岸湾を見渡せました。森林公園付近の高台は今も異国情緒を感じます。




●アメリカ坂
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本牧通りから本牧山頂公園の西側入口までの坂です。戦後、米軍に接収されていた場所で、現在は緑が多く、"駅から遠い"という思考のない、高級外車所有の瀟洒な豪邸が立ち並びます。ここも昔からテレビドラマのロケで使われています。




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