2019年10月15日

帰省では聴かない

週末に帰省予定なのですが、横浜から群馬へは第三京浜や関越道はあっという間なのですが、間の環八が混んでいてほんと面倒です。荻窪あたりで一休みしたいのですが、気軽に車を停める場所はありません。

ずっと車の中でiPhoneから音楽を流し続け、関越のSAまで我慢するしかないのですが、シャッフルして聴いていると、運転中はちょっと聴きたくないな、と思う曲が流れてきてしまいます。

その時の気分で変わりますが、帰省時はプレイリストから外しておく曲はこんな曲です。


● パリは燃えているか - 加古隆
帰省の際に聴くと実家で何か重大な出来事が起きたように感じて不安になってしまいます


● Revolution 9 - The Beatles
完全な前衛ミュージックコンクレートで革命の描写が気持ちを不安定にさせます


● Superstar - Carpenters
帰り道の何とも言えない感情には、この悲しみのメロディはきつく、運転は危険です


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2019年10月05日

サンカの出てくる小説

ほんの少し昔まで、「サンカ」と呼ばれる、日本の社会システムに属さない人々が住んでいました。漂泊の民、山の民とも言われ、サンカという呼名は、日本人=定地人が勝手に付けた名称です(日本人という概念も庶民には明治以降からで、江戸時代までは武蔵とか相模の"国"の者といった感じでしたが)。

定住せず何百キロも山々を巡り、狩猟採集によって生活し、箕籠など作っては村々を訪れることもあったようです。戦後、徹底的に戸籍管理され、流浪の民サンカは日本から消えてしまいます‥。

彼等がどんな暮らしをしてたのか、今では想像するのも難しいですが、小説の中に出てくるサンカで少しその姿が垣間見られます。

BGMに「姫神せんせいしょん」や喜多郎を流しながらサンカ小説を読むとトリップできます。


●サンカの民を追って 山窩小説傑作選 - 岡本綺堂他
まだサンカの人々がギリギリ存在していた頃の作家たちの短編集です。


●春秋山伏記 - 藤沢周平
藤沢作品には珍しく、山伏と村人たちのふれあいを描いた大人の昔話的小説で、山の民も関わってきます。


●鷲の唄 - 椋鳩十
サンカ小説として有名ですが絶版のようです。厳しい漂泊の暮らしを描いています。





水光る - 姫神せんせいしょん



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2019年09月23日

純愛名作「野菊の如き君なりき」


伊藤左千夫の名作「野菊の墓」は、何度も映画やドラマ化されていますが、その中でも最も原作の世界を味わえる、1955年・木下惠介監督「野菊の如き君なりき」を紹介します。ストーリーはベタすぎるほど知られていますが、年老いた男の回想で始まる、若き日の純愛を描いています。

旧家の息子政夫は、手伝いにきた2歳年上の従姉の民子といつも一緒にいるほど仲が良く、二人はお互いを「民さんは野菊のような」「政夫さんは竜胆のよう」と例え、惹かれあっていきます。子供から大人への時期、村に噂も広まって周りは心配するようになり、政夫は寮のある町の学校へ入れさせられ、民子は半ば強制的に嫁がされたことで、悲劇的な結末を迎えます…。

残念なのは、モノクロ映画なので美しい田園風景に色がないところです(原作の場所は柴又の向かい松戸矢切ですがロケ地は長野千曲川や飯綱)。ただ田村高廣の民子の死を政夫に伝えるシーンの演技は必見です。大げさで感情的な演技になりそうな場面をさりげないようでものすごく深い悲しみを見事に伝えています。1981年の松田聖子主演のものも悪くありませんが、原作を好きな方は、1955年の木下作品をお勧めします。





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